法令と就業規則等の強弱関係|争えばどちらが勝つ?
就業規則は会社が作れる会社内の法律ですが、絶対ではありません。
就業規則よりも強い法律がある
法令と就業規則等の強弱関係は、
「①法令≧②労働協約≧③就業規則≧④労働契約」
となります。
①法令とは、憲法や労働基準法など各種法律のことです。
②労働協約とは、会社と労働組合が、労働条件等について話し合いの上決定した約束事を書面に取り交わしたものです。
③就業規則とは、会社のルールブックです。
④労働契約とは、会社と従業員毎の約束事です。
例えば、①法令と②労働協約の方が、③就業規則より従業員に有利である場合は、①法令と②労働協約が優先されます。
法令を意識せず就業規則を作成することは、会社にとって知らないうちに法令違反を犯すリスクがあるので注意しましょう。
法令違反による会社の社会的損失を防ぐためにも、就業規則の作成にあたっては労働法に精通する社会保険労務士に相談しましょう。